看護師にとっての小児トリアージの方法〜外観とは〜

少し前に看護師にとっての小児救急トリアージの記事を紹介しました。

今回は、第一印象の評価項目である外観について掘り下げていきたいと思います。

トリアージで最初に行う「第一印象」とは

トリアージでは、最初に第一印象で重症感を評価しますが、

その時、外観・呼吸・循環の3つの視点から、患児の状態を直感で判断するのです。

ざっくばらんに言うと、やばいやばくないかを瞬時に判断します。

外観とは

その中の一つ「外観」とは何でしょうか。

「外観」とは、“見た目”とか“意識”といった言葉で表されます。

つまり、見た感じの印象でだいたいの意識状態をとらえるのです。

ここでいう、意識状態は、JCSやGCSなどでの評価ではありません。

ぱっと見て、手も足もだらりとしてぐったりと横たわっていたり、目は開いていても視線が合わなければ、「意識状態は悪そう」という印象になります。

あくまでも、見た目の印象がメインとなります。

なぜ「外観」が大切なのか

何故、トリアージで「外観」が大切なのでしょうか。

それは、トリアージの目的にあります。

「患者の状態から緊急度を判断し、緊急度に応じた診療を受けることができる」

「重症度や緊急度の高い患者を見逃さない」

これがトリアージの目的ですよね。

緊急度が高い状態には、呼吸不全や低血圧性ショック、などがありますが、いずれも、晩期の症状として意識レベルの低下がみられます。

また、脳実質の病変でも意識レベルは低下します。

つまり、トリアージの最初の段階で、緊急度の高い状態をいち早く見つけるためにも、意識レベルの変化に気づく必要があるのです。

その為には、「外観」で見た目の印象をとらえ、わずかな意識レベルの変化に気づくことが大切であると言えます。

小児は「外観」の評価が難しそう?

意識レベルの変化に気づくには「外観」の評価が大切であるとお伝えしました。

この「外観」ですが、成人や小児の場合は、評価しやすいかもしれません。

しかし、乳児、特に月齢が小さければ小さいほどこの評価は難しいと感じる方が多いのではないでしょうか。

それは、言葉でのコミュニケーションが取り難く、普段との比較も「なんとなくおかしい」「元気がない」くらいにしか表現できないからです。

小児科経験者でも保護者でも難しく感じるでしょう。

外観の評価方法

外観では見た目の印象から、おおよその意識状態を捉えることが大切とお伝えしました

では、外観の評価ではどのような視点が必要なのでしょうか。

“外観に問題がない”状態を考えてみましょう。

きっと、“にこにこして動き回って話ができる”ような状態だと思います。

つまり、視線を合わせ、手足を動かすことができて、会話が成立する。

このような状態であれば、見た目も問題なく、意識レベルがおかしいとは思わないでしょう。

「外観」の評価もこのような視点を観ていきます。

トリアージで「外観」の評価を上手く行っていくには

前述した視点を用いて実践するには知識が必要です。

知識を得て直ぐに実践に活かせれば言うことはありません。

しかし、「知っている」と「動ける」は違います。

「外観」の評価も同様に、実際に見たことがなければ評価するのは難しいといえます。

実臨床では、判断に悩み自信を持てないことが多いのではないでしょうか。

同僚に相談したり、振り返って確認したり、経験を重ねることで、少しづつ自信を持った判断へとつなげていきます。

知識と経験が結び付くまで時間がかかるというのが、従来の考え方かもしれません。

そうではなく、知識と同時に経験を積むことができたらどうでしょうか。

実際の患者さんをみて、反応があるのかどうか。

寝ているだけなのか。

意識レベルが低下しているのか。

このように、繰り返しトレーニング出来ることが、これからの教育には求められるかもしれません。

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